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第11話 「第一講のまとめ」


 

トシ「すばらしい結論に達したところで、今日の補講はおしまい。今日下書きした、WBSをしっかり仕上げてください。プロセスマネジメント大学では、毎回のワークの完成と、実際に業務に活かした進捗具合の管理表を宿題として提出します。」

タカ「進捗管理表を見ると左上に『目標』を書く欄があるね。」
トシ「そうだね、いつまでにどれくらいを達成するか、期限と数値をはっきりさせることが大事だね。そのことによって、今それが出来ていない原因がはっきりして、その対策が見えてくるのさ。動機は『会社を良くしたい』『儲けたい』とか抽象的でも良いけれど、具体的計画には明確な期間と数値の設定が必要だね。仮でも良いからまずそこに期間と数値を書くことが大切だね。」

タカ「よし、じゃ10ヶ月後に、月販500万!これで行こう」

トシ「さすが江戸っ子、決断が早い! 次回の第2講は僕もスタッフで参加しているからよろしくね。」

タカ「さて、じゃ二人で飲みに行くか! おれ今日は一日休みもらってんだ」
トシ「そうするかぁ ちょっと行ったところに行きつけの居酒屋があるんだ」

   いつもならただ楽しいだけの居酒屋でも、ついついお店のオペレーションをじっくり観察してしまう隆彦だった。

(続く)

 


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